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25歳の若さで病に倒れた詩人ジョン・キーツの悲恋を描き出す『ブライト・スター』

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ベン・ウィショー
ベン・ウィショー - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『パフューム ある人殺しの物語』で人並みはずれた嗅覚を持つ連続殺人鬼を演じたベン・ウィショーが、新作映画『ブライト・スター』(原題)について語ってくれた。本作は、25歳の若さで病に倒れた詩人ジョン・キーツの半生と恋人との悲劇的なロマンスを描いた作品。脚本と監督は映画『ピアノ・レッスンジェーン・カンピオンが務めている。

映画『パフューム ある人殺しの物語』

 ロマン派の詩人だったイギリス人のジョン・キーツ。そのリサーチについてベンは「彼のみならず、ほかのロマン派の詩人をリサーチしたよ。それから、その時代をまとめて勉強もした。その中でもキーツが友人や家族、恋人のファニーに宛てた手紙がとても興味深かったね」と語る。

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 またベンが「ジョンにとって悲劇だったのは、何も残すことなく死んでいくと信じていた点だね。完全に失敗した人間だと思っていたんだ。ただ、彼が若くして死なずに恋人と幸せに暮らしていたら、果たして後世に認められる詩を生み出したかどうかは疑問だね」と語るように、短命であるが故に、余計にその才能が惜しまれる傾向があるのかもしれない。

 ジェーン監督の演出については「彼女からリハーサルの段階で言われたことは、『わたしに対して礼儀正しくしないくていいわ! なぜならジョンという人物は真実の愛の伝道者で、あなた自身もその真実を伝えなければいけないからね!』って言われたよ。遠慮せずにどんどんぶつかってこいってね。すごく解放された気がしたよ。そのせいか、リラックスした状態で演じることができたよ」と気に入った様子だった。まるで少年漫画から出てきたような顔立ちのベンだが、現在28歳。今後はオスカー女優のヘレン・ミレン共演の映画『テンペスト』が控えている。ますます期待される演技派俳優に成長していきそうだ。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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