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原恵一監督、木下恵介監督とならび尊敬する脚本家・山田太一に作品を褒められ安堵の表情

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脚本家・山田太一(右)を前に緊張しきりの原恵一監督
脚本家・山田太一(右)を前に緊張しきりの原恵一監督

 『カラフル』などで知られる原恵一監督が1日、池袋の新文芸坐で行われた特集上映「木下恵介生誕100年祭ファイナル」初日トークショーに来場し、木下監督の助監督経験を持つ脚本家の山田太一とともに、木下作品について語り合った。

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 若き日の木下恵介監督のエピソードをもとに、原監督が実写映画に初めて挑んだ映画『はじまりのみち』のDVD&ブルーレイ発売を記念して行われた本イベント。会場内に現れた原監督は「僕は木下監督のことが大好きで、いろいろな映画を薦めてきましたが、それと同時に山田太一さんももう一人の特別な存在なんです」と切り出すと、「山田さんはレジェンドなので、ここで並んで話すなんておこがましい。これまで何度か会ってはいるんですが、自分の人生の中で本物の山田太一さんと触れあうなんて思っていなかったので、僕は緊張しています」とあいさつ。

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 続けて、1970年代初頭に放送された木下恵介アワー「二人の世界」(脚本:山田太一)の話となり、「主人公の二人(竹脇無我、栗原小巻)がスナックを開くんですが、ライバル店ができてカレーを作ろうとなったんです。それがジャガイモを入れないカレーだった」と切り出した原監督は、「うちの母親もこのドラマに影響されて、うちもカレーにジャガイモを入れないんだと言い出して。ある日、友だちが遊びに来て、原のうちのカレーにはジャガイモが入ってないと言われて、悔しい思いをしましたね」と懐かしそうに語り、会場を笑いに包んだ。

 さらに『はじまりのみち』について山田は「お母さんを疎開させるというものすごく単純な話でしょ。これだけで感動作を作るなんて大変だなとドキドキしていた」と述懐。「でも出来上がった映画は非常にすばらしかった。僕は常々、原さんの作品に敬服していたので、スカスカなものを作るわけないと思っていましたけど、非常にうまい作品だなと思いました。そばではNHKの若いディレクターがボロボロ泣いていた。もちろん泣きゃいいってもんでもないですが、こんなに若い人が原さんに参ったんだなと思いましたね」と称賛されると、原監督は「信じられないです。山田さんに喜んでもらえて。もうそれだけで、報われた気がしましたね」とホッとした表情を見せた。(取材・文:壬生智裕)

映画『はじまりのみち』のDVD(税込み:3,990円)&ブルーレイ(税込み:4,935円)は12月5日より発売

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