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A.B.C-Z戸塚祥太「やすらぎの刻」出演!15歳から壮年期まで一人で演じ切る

戸塚祥太
戸塚祥太

 A.B.C-Z戸塚祥太が、テレビ朝日系帯ドラマ劇場「やすらぎの刻~道」に出演することが決定した。あわせて、本作の脚本を手掛ける倉本聰の舞台「屋根2020」への出演も発表された。

【写真】「やすらぎの刻~道」昭和パートに出演した風間俊介&キスマイ宮田!

 テレビ朝日開局60周年記念となる本作は、「やすらぎの郷」(2017)のその後の物語を描く。脚本家・菊村栄(石坂浩二)ら“テレビ人”たちが入居する老人ホーム「やすらぎの郷」の人間模様、そして、根来公平(風間俊介橋爪功)と妻・しの(清野菜名風吹ジュン)夫妻の一代記を綴る「道」という2つの世界が絶妙なバランスで描かれる。

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 11月からは「道」パートが平成の時代に突入し、戸塚ふんする公平としのの孫である克夫が登場する。克夫は、山梨に残った両親のもと、実家の農業を手伝い、祖父母や従兄弟たちのことも気にかける純朴でやさしい孫。15歳の少年期から壮年期まで、約30年間におよぶ克夫の人生を戸塚一人で演じる予定だ。戸塚にとって倉本作品への出演は初めてであり、ひとりの人物の半生を演じ抜くのも初となる。

 ジャニーズ事務所に入所して今年で20周年となる戸塚。出演のオファーを受けたとき、「最初は信じられずに疑いました。オファーの話を聞いたときには、どこかにカメラがあるんじゃないかと…(笑)」とドッキリを疑ったという。「昭和編」では事務所の先輩の風間、宮田俊哉Kis-My-Ft2)が出演しており、「風間くんからは、『…僕の孫だよね!?』と驚かれました。2人が築いてきたものを傷つけないように頑張りたいと思います」と時代を受け継いでいく覚悟を語る。

 現在32歳の戸塚は、克夫役を15歳から演じることについて、「気持ちを若く保とうと思って、たくさん水を飲んで体のなかをきれいにしたりしました(笑)」と独自の若返り法を実践したことを告白。倉本からそんな戸塚の「純粋性に期待している」というエールが届くと、「僕は1986年生まれですが、全世界の1986年生まれのなかの“純粋さランキング”ではベストテンに入っていると思います(笑)」と、自身のピュアさに静かな自信をのぞかせる。

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 さらに、倉本が作・演出の舞台「屋根2020」にも出演。北海道・富良野の山里に暮らす、明治生まれのひと組の夫婦の人生を軸に、日本人が忘れかけているものを問いかけていく作品で、戸塚は出征を嫌がり、入営前に屋根で服毒自殺を遂げた三男・三平役を担う。(編集部・梅山富美子)

富良野GROUP公演舞台「屋根2020」の富良野公演は富良野演劇工場にて2020年4月3日~4月11日 ※9回公演
東京公演はEX シアターROPPONGIにて2020年4月17日~4月26日 ※13回公演

コメント全文

■戸塚祥太
Q:「やすらぎの刻~道」の出演オファーを受けたときの気持ちは?
最初は信じられずに疑いました。オファーの話を聞いたときには、どこかにカメラがあるんじゃないかと…(笑)。でも台本を手にしたときに、しっかり重みを感じたので、「これは本当なんだ!」と思って……。まさか自分がこんな大きなプロジェクトに参加できるとは思ってもいなかったですし、普遍的なテーマを描いた作品に出演できることがうれしかったです。

Q:克夫役を15歳から演じるにあたって考えていることは?
僕が演じる克夫のお母さんの設定が、僕の実年齢よりも年下で、お父さんは一つ上なんです(笑)。正直いってどうあがいても埋められない部分はあるなと思いながらも、気持ちを若く保とうと、たくさん水を飲んで体の中をきれいにしたりしました(笑)。役柄としては、いずれは自分が畑仕事を継ぐ、という長男の責任感を持ちつつ演じています。

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Q:倉本聰氏から「純粋性に期待している」とのコメントが届いていますが、純粋さに自信は?
僕は1986年生まれなのですが、全世界の1986年生まれの中の“純粋さランキング”では、たぶんベストテン内に入っていると思います(笑)。僕は、自分が信じたゴールに向かうとき、心が折れたことがないので……。倉本先生の言葉を胸に、15歳の演技も頑張ります!

Q:『』パートの昭和編に出演していた風間俊介さん、宮田俊哉さんからアドバイスは?
たまたま会う機会があって、風間くんからは「……僕の孫だよね!?」って驚かれました(笑)。“みやっち(=宮田)”にはメールで相談したら「スタッフの皆さんがいいチームなのでそのなかに入れば大丈夫だよ」と返事をもらいました。確かに、撮影スタッフさんからはよく「風間くんと宮田くんはこういうふうにやっていたよ」と、2人の話を聞くんです。この作品のなかで、風間くんとみやっちの印象は強く残っているので、2人が築いてきたものを傷つけないように頑張りたいと思います!

Q:撮影で印象に残っているシーンは?
根来家の“孫チーム”でおじいちゃんおばあちゃんのためにある計画を立てて実行するという回があるのですが、それを撮影しているときは映画『グーニーズ』のような少年アドベンチャーを撮影しているようで、いつもとは違うテンションでした。大人にバレないように任務を遂行する展開にすごくワクワクして、子どものころ、秘密基地を作ったことを思い出しましたね。

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Q:演じていて、倉本聰脚本ならではだな……と“倉本ワールド”を感じることは?
先生の脚本は、時代の流れを切り取って描いていらっしゃるなと感じます。その一方で、目を見張るほどのスピードで進化していく現代とはまた違う……太陽が昇って朝が来て、太陽が沈んで夜になって……みたいな、人間が逆らえない時間みたいなものも作品のなかに流れている気がします。

Q:大ベテランとの共演についての感想は?
こんなに貴重な経験はなかなかないので、お仕事なのに“ご褒美”のような感覚すらあります。橋爪さんと風吹さんと僕の3人のシーンで、橋爪さんから「もうちょっとテンポよく」とアドバイスをいただいたことがあったのですが、それを実行したら全然、シーンの仕上がりが違ったんです! そういうすごさを身をもって知ることができるし、吸収できることはすべて吸収していきたいなという思いで撮影に参加させていただいております。これからも精一杯、努めます!

Q:舞台では、ドラマとはまた別の“三平役”を演じますが、意気込みは?
三平はやさしさゆえに内向的でピュアな青年。個人が到底逆らうことのできない時代に自分の考えを貫いた彼は、ものすごくピュアだと思います。しっかり稽古を積んで、舞台ではそういった克夫とは違う部分も見せられたらいいなと思っています。

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■倉本聰

Q:来年4月、「屋根2020」を上演するにあたり、意気込みをお願いいたします。
「屋根」は「やすらぎの刻~道」の原作。2001年に富良野塾公演として初演いたしました。「道」の設定とはかなりちがい、北海道富良野を舞台とした根来一家の戦前、戦中、戦後史です。来年2020年版を創るに当たっては更に大巾に筆を入れ、僕の最後の集大成にしようと思っています。令和の御代に、今、更めて我々日本人の歩いた道を、思い出していただければ倖いです。

Q:ドラマと舞台に出演する、戸塚祥太さんに期待することは?
舞台、テレビで共通する大役、屋根の上で、戦争を忌避して自殺する根来三平(テレビでは風間晋之介:演)を、今度の舞台ではジャニーズA.B.C-Zの戸塚祥太君が演じます。あの暗い戦時期のなかで、あくまで純粋に人間としての生き方を貫いた三平役を、戸塚君の純粋性がどのように表現してくれるか、今からわくわく期待しています。

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