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青梅の街を盛り上げる映画館「シネマネコ」、6月4日オープン決定

開館2週間は“ネコ祭”で青梅の街を盛り上げる映画館「シネマネコ」
開館2週間は“ネコ祭”で青梅の街を盛り上げる映画館「シネマネコ」

 東京・青梅市で約50年ぶりに街に誕生する新しい映画館「シネマネコ」の本オープン日が、6月4日に決まった。同映画館の公式SNSで発表されたもの。オープニング作品のアニメ『猫の恩返し』を皮切りに、開館2週間は館名にちなんでネコ関連作品5本を集めて特集を組み“ネコ祭”で青梅の街を盛り上げる。

 シネマネコは、1974年に街から映画館が無くなった青梅市で、約50年ぶりに復活する映画館。織物産業が盛んだった街の歴史を物語る、国登録有形文化財でもある旧都立繊維試験場をリノベーションしたことでも話題だ。

 その改修費用の一部をクラウドファンディングで募ったところ、目標金額の500万円を上回る546万3,800円を達成。4月23日には完成式典も行われ、あとは5月2日のオープンを待つばかりだった。

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 ところが新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が4月25日に東京で発令されたことを受けて、オープンは延期に。5月7日には緊急事態宣言が5月31日まで延長されることが決まった。その延長が無事に開けることを期待して、改めての仕切り直しとなった。

菊池康弘
「多くの人たちの日常に寄り添う映画館でありたい」とシネマネコ代表の菊池康弘さん

 同時に発表された1か月間のラインナップが、実にユニーク。6月4日~11日は『猫の恩返し』(2002)、『猫が教えてくれたこと』(2016)、『ねことじいちゃん』(2018)、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016)と猫づくし。そもそも館名は、繊維の街・青梅では商売繁盛祈願とネズミ除けとしてネコを大切にしてきたことに由来するが、代表の菊池康弘さん自身が愛猫家でもある。ネコ好きによるネコ映画祭は、“招き猫”となるだけでなく、コロナ禍で心がすさんだ人たちに究極の癒しを与えてくれるに違いない。

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 6月18日~7月1日は日本語吹替版『ローマの休日』(1953)、ドキュメンタリー『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』(2020)、『すばらしき映画音楽たち』(2016)、『幸せなひとりぼっち』(2015)、『フランシス・ハ』(2012)と地域の年配者から映画ツウまでをも満足させる作品がそろった。市内で飲食店を営み、異業種から映画館経営に参入することになる菊池さんの「多くの人たちの日常に寄り添う映画館でありたい」という夢がようやく本格始動する。(取材・文:中山治美)

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