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坂本冬美、声優デビュー!細田守監督『竜とそばかすの姫』に歌のプロ集結

合唱隊集合カット(左から中尾幸世・坂本冬美・森山良子・岩崎良美・清水ミチコ)
合唱隊集合カット(左から中尾幸世・坂本冬美・森山良子・岩崎良美・清水ミチコ) - (C)2021スタジオ地図

 細田守監督の新作『竜とそばかすの姫』(7月16日公開)から5名の新たな声優陣が25日発表され、演歌歌手の坂本冬美が本作で声優デビューすることが明らかになった。坂本が担当するのは、主人公の女子高生すずを亡き母親に代わって見守る合唱隊のメンバーで、自作農家の奥村さん。同じく合唱隊のメンバーに、森山良子清水ミチコ岩崎良美中尾幸世が決定した。

これぞ細田守ワールド!「竜とそばかすの姫」場面写真

 本作は、母の死をきっかけに歌うことができなくなっていた17歳の女子高生すずが、50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で未知との遭遇を経て成長していく物語。過疎化が進む高知の田舎町で父とふたりで暮らしていたすずが、<U>に歌姫「ベル」として参加し、その歌声で世界に注目される存在になっていく。

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 新キャストの5人は声優としてのみならず、劇中で「Allepsallitecumluya(いざ、リラを奏でて歌わん)」の合唱曲も披露。それぞれ多忙の中、アフレコとは別日で全員が揃う歌録りの日を設け、各自が自主練習を重ねて本番を迎えた。合唱隊を束ねるリーダー役の森山は4人に、合唱曲をスローテンポにして覚えやすく編集した練習用の音源や、愛用するのど飴をプレゼントしたと言い、「またこのメンバーで集まるとしたら何をしますか?」の質問に対し、「新曲を歌いたい!」(清水)、「アルバムリリースします!」(森山)、「賛成!!」(一同)と盛り上がる一幕も。

 本作で初の声優に挑んだ坂本は、アフレコを「とても緊張したのですが、細田監督は『こういった風にセリフを言った方がいいと思いますよ』と、本当に親切に分かりやすく教えて下さいました。とてもお優しい方で、だからこそあんなにあたたかい映画になるんだろうなと感じました」と述懐。アフレコの現場を未発表のすず(ベル)役のキャストが訪れていたことに触れ「ベル役の方の歌声を聴いたら、鳥肌が立って……。将来どれほど大きなアーティストになっていくんだろうと、これからが楽しみだなと思います」と期待を語っている。

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 これまで、主人公すず(ベル)と竜を除く声優が発表されており、成田凌染谷将太玉城ティナ幾田りら森川智之津田健次郎小山茉美宮野真守らが名を連ねる。

 森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)

森山良子:吉谷さん役

 割とコーラスに慣れているつもりなのですが、今回の合唱曲は中々覚えるのが大変でした。譜面をいただいた時には、何百年も前のメロディで、歌ったことが無い曲だったので、最初からつまずきそうになりましたが、こうしてレコーディングしてみると、今までにない、良い味を出している曲だなと思いました。次にまた5人で集まれたら……アルバムを作ります!(笑)細田監督は、本当にあたたかくて、優しくて、そして真摯な気持ちで丁寧に映画を作られていると思いました。きっとアニメーションを作っていく現場も日々すごいことが起こっていると思うのですが、この前向きさ、丁寧さが、素晴らしい作品を作って、前に進んでいくエネルギーなんだなと思いましたし、何よりそのお人柄に感動しました。すず役の方が、アフレコ現場に、見学にいらしていたのですが、本当に普通のお嬢さんという印象で、彼女の情報が未解禁なので「(周りの人に)すごく言いたい!」と言っていて、可愛らしかったです。

清水ミチコ:喜多さん役

 私はピン芸人なので、皆と一緒にというのがとても弱いんですよね(笑)でも、今日皆さんと一緒に歌ってみて、一つになれるって素晴らしいなと思いましたし、感動して、コーラスに参加する人の気持ちよさがすごく分かりました。次にまた5人で集まれたら……新曲を出したいですね! アフレコの時、皆がいる前で、ブースの向こうから「もう少しこうですよ!」と指示を出されるのって、結構キツイものがあるのですが、細田監督は、毎回毎回傍まで来て下さって、本人だけに聞こえるように注意して下さって、人を傷つけない方だなと思いました。私は普段ガサツなおばさんの役が多いので、今回もそうかなと思っていたのですが、今回やっていくうちに「あら、私のいいところが出てるじゃない!?」と思って、嬉しかったです(笑)

坂本冬美:奥本さん役

 演歌歌手なので、コーラスで合わせるということが今回初めてで、先輩方の声を聴きながらも、聴きすぎてつられないよう、そのあたりのコントロールが難しいなと感じながらやっていました。皆さん大先輩方ですが、黙っていても気を遣わないでいられる、とても良い雰囲気で、そこに参加できて幸せだなと噛みしめながら歌わせて頂きました。アフレコ自体も初めてだったので、とても緊張したのですが、細田監督は「こういった風にセリフを言った方がいいと思いますよ」と、本当に親切に分かりやすく教えて下さいました。とてもお優しい方で、だからこそあんなにあたたかい映画になるんだろうなと感じました。ベル役の方の歌声を聴いたら、鳥肌が立って……。将来どれほど大きなアーティストになっていくんだろうと、これからが楽しみだなと思います。

岩崎良美:中井さん役

 皆さんの足を引っ張ってはいけないと、自分の中でできるところまで練習してきたのですが、今日出来上がったものを聴いて、自分で言うのもなんですが、結構感動しました(笑)森山さんが、練習するための音源とのど飴をプレゼントでくださって、とても嬉しかったですし、それで結束力が高まりました。細田監督は、アフレコの時にわざわざ傍まで来て、一つずつ丁寧にセリフを教えて下さって、あたたかさを感じましたし、これは頑張らないと!という気持ちで挑みました。ベルの歌を最初に聴いた時には「誰だろう?」とびっくりしましたし、鳥肌が立ちました。お会いしてお話した時の声も、とても魅力的で、ぴったりだなと思いました。スター誕生の瞬間に立ち会えたような、そんな衝撃を受けました。

中尾幸世:畑中さん役

 皆さん素晴らしい歌唱力、表現力を持っているプロ中のプロの方々ばかりなので、私は大輪のバラの中に年代不詳の松が入ったような感じで...(笑)皆さんから静かな力をもらいながら、歌う喜びをとても強く感じさせて頂きました。今回2曲歌わせて頂いて、その内の1曲は、映画の重要なシーンで、最終的には世界中の皆さんとの合唱になると聞いて、本当に素晴らしいなと、最後の最後に感動がこみ上げてきました。細田監督は、1シーンが終わるごとに、そのシーンを演じた一人一人に、よかったところや、ここはもっとこうしてほしいというニュアンスを伝えてくれるのですが、ただ単に要求を伝えるだけでなく、一人一人に必ずなにか演出の痕跡を残していかれて、本当に懐が深くて、感動しました。

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