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中国で『おくりびと』が異例のヒット!滝田洋二郎監督「驚きつつも大変光栄」

『おくりびと』より
『おくりびと』より - (C) 2008映画「おくりびと」製作委員会

 第81回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した映画『おくりびと』(2008)が、10月29日から中国全土9,400スクリーンで劇場公開され、旧作ながら初週興行収入ランキングで第3位となる異例の大ヒットを記録している(数字は配給調べ)。

【写真】『おくりびと』アカデミー賞受賞時の様子

 日本国内興行収入64.8億円、観客動員数575万人を記録した本作は、世界67の国と地域で公開され、世界各地の映画祭で103冠を獲得。これまでテレビ放送や配信を通じて、すでに中国の多くの人々に観られてきたが、今回「4K修復版」が初めて劇場公開された。SNS上には、劇場で鑑賞した人からは「最高傑作だ!」「映画館に行って鑑賞して絶対後悔しない作品」「本当に心の奥まで突き刺さった」「大泣きしました」と称賛のコメントがあふれている。11月17日時点の中国国内の興行収入は、6235.7万元(約11.2億円)に達している。

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中国版ポスター - (C) 2008映画「おくりびと」製作委員会

 中国でヒットした日本の映画は、『千と千尋の神隠し』『となりのトトロ』などのアニメ作品が主流だったが、『祈りの幕が下りる時』(興行収入6,700万元)や、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』(興行収入9,600万元)と近年は実写映画がヒットするケースも増えてきている。

 中国で再燃した『おくりびと』ブームに、滝田洋二郎監督は、「オスカー受賞から10数年を経ての中国公開に驚きつつも大変光栄です。色あせることなく時や国を越えてこの作品が多くの方に受け入れていただいたのであるならば、本当に映画冥利監督冥利に尽きます。ありがとうございます」とコメントを寄せている。(編集部・梅山富美子)

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