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CG嫌いのノーラン、『オッペンハイマー』セットで実際に原爆を爆発させたと誤解される

少し恐ろしいよ - クリストファー・ノーラン監督
少し恐ろしいよ - クリストファー・ノーラン監督 - Tony Barson / FilmMagic / Getty Images

 “原爆の父”と呼ばれた米物理学者ロバート・オッペンハイマーを描く新作映画『オッペンハイマー(原題) / Oppenheimer』で、人類最初の核実験「トリニティ実験」をCGIを使わず、実際に撮影現場で再現したクリストファー・ノーラン監督。このことを最初に明かした際、海外ではノーラン監督が“実際に撮影現場で原爆を爆発させた”と考えた映画ファンがかなりの数出たのだという。The Hollywood Reporter が伝えた。

【動画】怖すぎ…『オッペンハイマー(原題)』海外版予告編

 『ダークナイト』から『TENET テネット』まで、可能な限りCGIに頼らない迫真の映像を追求し、時に“CG嫌い”と称されることもあるノーラン監督。その評判ゆえの誤解と言えるかもしれないが、ノーラン監督はもちろんそんな恐ろしいことはしていない。ノーラン監督は「わたしがそのような過激なことができると人々に思われるのはうれしい反面、少し恐ろしくもある」とコメントしている。

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 ノーラン監督いわく、本作にはCGIショットが一切ない。原爆の恐ろしさや脅威を実際に感じさせるために特殊効果で撮影することがマストだったといい、『ダンケルク』『TENET テネット』でも組んだVFXスーパーバイザーのアンドリュー・ジャクソンの協力を得て、シーンを組み立てていったという。出演者のマット・デイモンも「CGIは一切ないんだ。クリス(ノーラン監督)は昔ながらの形で、全てのカメラの前でやるのが好きだ。彼は、観客は賢く、もしそれがリアルだったら、それを感じることができると信じているんだ。それには僕も同意見さ」と BBC The One Show に語っていた。

 ピュリッツァー賞を受賞した伝記「オッペンハイマー 『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を基にノーラン監督が脚本を執筆した本作。『ダークナイト』3部作、『インセプション』『ダンケルク』と5度ノーラン監督作に出演してきたキリアン・マーフィが満を持して主演を務め、マット、エミリー・ブラントロバート・ダウニー・Jrフローレンス・ピューラミ・マレックケネス・ブラナーらオールスターキャストが脇を固めている。7月21日全米公開。(編集部・市川遥)

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