ADVERTISEMENT

『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作の可能性は?これまでの経緯まとめ

シリーズ第3弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』より
シリーズ第3弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』より - Buena Vista Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 8月11日、18日と「金曜ロードショー」(日本テレビ系よる9時~)で2週連続で放送されている『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』。これは4、5作目で、現在まで5作目までが公開されているが、6作目の可能性は? 現在までにわかっている情報をまとめてみた。

【画像】5作目『最後の海賊』には若きジャック・スパロウが登場!

 5作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のエンドクレジット後、続編への含みを持たせるようなシーンが描かれているが、2017年6月、同作の全米公開直後のシネマトゥデイのインタビューで、製作のジェリー・ブラッカイマーは、6作目について具体的な内容は何も決まっていないことを明かし、「もう1本作りたいといつも思っているけどね」と語っていた。

ADVERTISEMENT

 その後、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズには、思いもよらぬ展開が待ち受けていた。主演のジョニー・デップが、2015年2月に結婚したアンバー・ハードと泥沼の裁判を繰り広げることになるのだ。これにより、ジョニーは2020年11月、『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ、『ファンタスティック・ビースト』シリーズで演じていた悪名高い闇の魔法使い、ゲラート・グリンデルバルド役を降板することになる。

 一方、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの新作について、大きな動きがあったのは2018年10月。6月にジョニーが自身を「妻を虐待した」と表現した英 The Sun 紙を発行する News Group Newspapers Ltd を、名誉毀損で提訴した後のタイミングで、リブート版(新たなシリーズ)の製作と、ジョニーの出演は未定という報道があった。なぜリブート版かというと、ジョニーの裁判も一因になっているかとは思うのだが、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・プロダクション社長のショーン・ベイリーは12月、The Hollywood Reporter 誌のインタビューで「(シリーズに)新しいエネルギー、バイタリティーを持ってきたかったんだ」と語っていて、5作目の北米興収がシリーズ最低となったことも要因のようだった。

ADVERTISEMENT

 その後、2020年6月に、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ新作の主演にマーゴット・ロビーが決まったと報じられる。しかし、このマーゴット版は、リブート版とは別の、女性キャラクターをメインに据えた新作として報じられ、2022年5月、ジェリー・ブラッカイマーは The Sunday Times 紙に、そのことを認めた上で、ジョニーの出演について「今の時点ではない。未来はまだ、決まったわけではない」と語っていた。

 ただ、このマーゴット版についても二転三転あるようで、2022年11月にマーゴットが「これまでとは違ったストーリーができたらクールだと思っていたのですが、彼ら(ディズニー)はやりたくなかったようです」と自身が主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ新作の話がなくなったことを Vanity Fair 誌に明かしたかと思えば、1か月後にはジェリー・ブラッカイマーが「(マーゴット版の脚本は)いずれ実現するでしょう。現在、二つの違う物語を開発しており、もう一つを先に進めます。一つを優先して仕上げるべく、作業しているところです」とColliderに語った。

 では、現在はというと、2023年6月、プロダクション社長のショーン・ベイリーが、新作について「私たちには、これまでの映画を尊重しつつも、新しく、本当に素晴らしい、心躍るストーリーがあります」と The New York Times 紙に語り、ジョニーの復帰について「現時点では明言を避ける」とコメント。ジョニーの裁判は、2022年6月にジョニーが勝訴し、12月に示談が成立しており、2022年5月にジェリー・ブラッカイマーが語った「現時点ではない」という回答よりも、少し可能性が高まったようにも感じられる。

ADVERTISEMENT

 ただ、多くのファンは、ジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの新作を望んでいることだろう。だが、現時点で最も現実的なのは、マーゴット、もしくは別の、新たな俳優を起用したリブート版で、ジョニーがゲスト出演するか否かというところのようだ。なお、2018年時点では公の報道はなかったが、2022年5月に裁判の中でジョニーのマネージャーが6作目のギャラは2,250万ドル(約31億5,000万円・1ドル140円計算)で決まっていたと証言しており、裁判がなければジョニー主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ続編が実現していたというのも、真実らしい。裁判が終わった今、こちらの話の再始動も期待したいところだ。(島村幸恵)

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ新作をめぐるこれまでの経緯

2017年5月 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』全米公開(日本公開は7月)

2017年6月 製作のジェリー・ブラッカイマーがシリーズ第6弾を製作する予定は現状ないことを明かす(シネマトゥデイ)

2018年6月 ジョニー・デップが英 The Sun 紙を発行する News Group Newspapers Ltd を名誉毀損で提訴

ADVERTISEMENT

2018年10月 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、リブートの話が持ち上がり、ジョニーの出演は未定と報じられる(Collider)

2018年12月 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・プロダクション社長のショーン・ベイリーが、リブート版製作意図を語る(The Hollywood Reporter 誌)

2019年3月 ジョニーが元妻アンバー・ハードを名誉毀損で提訴

2020年6月 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ新作の主演にマーゴット・ロビーが決まったと報じられる(リブート版とは別)

2020年11月 News Group Newspapers Ltd を相手取った裁判で、ジョニーが敗訴
『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ、『ファンタスティック・ビースト』シリーズで演じていたゲラート・グリンデルバルド役を降板

2022年5月 アンバー・ハードを相手取った裁判の中で、ジョニーのマネージャーが『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ続編の話が立ち消えになったと証言
ジェリー・ブラッカイマーが、ジョニーの『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ復帰について、「今の時点ではない。未来はまだ、決まったわけではない」と語る(The Sunday Times 紙)

ADVERTISEMENT

2022年6月 ジョニーがアンバーを相手取った裁判で勝訴

2022年11月 マーゴット・ロビーが自身主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作の可能性を否定(Vanity Fair 誌)

2022年12月 ジョニーとアンバーの示談が成立
ジェリー・ブラッカイマーが改めて『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作について、2企画が進行中であると語る(Collider)

2023年6月 プロダクション社長のショーン・ベイリーが、ジョニーの復帰について「現時点では明言を避ける」とコメント(The New York Times 紙)

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は8月18日(金)よる9時00分~11時09分日本テレビ系で放送

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT