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8月の5つ星映画5作品はこれだ!【第87回:今月の5つ星】

今月の5つ星

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 夏本番を迎え、エンタメ性の高い作品を観て気温に負けないくらいのテンションを上げたいもの! 最先端CGを駆使したディズニーの新作や女性版ゴーストバスターズ。日本アニメ映画界期待の新海誠監督の新作のほか、爆笑の人間ドラマや難解な芸術作品まで多様なラインナップ。これが8月の5つ星映画5作品だ!

ハイ・ライズ
(C) RPC HIGH-RISE LIMITED / THE BRITISH FILM INSTITUTE / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2015
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キタ!キタ!キタ!狂喜乱舞の難解デスマッチ

ハイ・ライズ

 前衛建築タワーマンションの上層階と下層階の住人による狂喜乱舞のデスマッチ。本能むき出しで行動する人間の姿はすさまじく、欲におぼれるさまはスタンリー・キューブリック監督の『アイズ・ワイド・シャット』をほうふつさせ、遠慮のないグロテスクな描写はピーター・グリーナウェイ監督の『ZOO』が頭をよぎる。何を描き、主人公は一体何者なのか? 難解な芸術作品に挑むことを好む人にはうってつけの怪作だ。『マイティ・ソー』のロキ役で注目され、一気にブレイクを果たしたトム・ヒドルストン(このところ、テイラー・スウィフトとの熱愛も話題のトムヒ)が、謎めいた完璧主義のドクターを熱演。また、弱肉強食の世界で次第に覚醒していくルーク・エヴァンスの演技には目を見張るものがあり、暴力を受けて流れる血にもリアリティーがある。地位やプライドにしがみつくと悲惨なことになるという見本のような映画で、混沌とした大人の事情に左右されない子供が思い描く純潔な未来とのギャップに深みと味わいが隠れている。(編集部・小松芙未)

映画『ハイ・ライズ』は8月6日より公開

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ジャングル・ブック
(C) 2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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『アバター』超えの最先端技術に息をのむ!

ジャングル・ブック

 『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴロー監督が、名作ディズニーアニメーションを実写映画化した本作。壮大なジャングルと迫力満点の動物たちに息をのむが、少年モーグリを除いて、全てがCGというから驚きだ。実写の少年モーグリとCGの動物たちが触れ合う瞬間は、あまりの精密さに自らの目を疑うほど。ジェームズ・キャメロン『アバター』で用いた技術を応用しているという本作の映像は、間違いなく最先端だということを実感せずにはいられない。またベン・キングズレービル・マーレイスカーレット・ヨハンソンといったキャラの立つボイスキャストたちも秀逸。とりわけビルがそのまま中に入っているかのようなクマのバルーは、おちゃめキャラを炸裂させ、純粋なモーグリとのやりとりでは、ほっこりとした気分にさせてくれる。ストーリーのための映像技術の重要性を説くファヴロー監督あってこそ、ジャングルで暮らす少年の冒険がシンプルに際立つ。(編集部・石神恵美子)

映画『ジャングル・ブック』は8月11日より公開

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ゴーストバスターズ

リケジョの活躍に酔う、肩の凝らない娯楽作

ゴーストバスターズ

 1980年代に一世を風靡(ふうび)した人気コメディーシリーズを、主人公を女性に変えてリブート。『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』など女性を描くコメディーに定評があるポール・フェイグ監督の下、クリステン・ウィグメリッサ・マッカーシーケイト・マッキノンレスリー・ジョーンズという現代のアメリカを代表するコメディエンヌたちが縦横無尽に躍動するさまには快哉を叫ばずにはいられない。男女逆転とあって、おバカだけどルックスは抜群な秘書役を務めたのはクリス・ヘムズワース。皮肉の効いた設定の役柄を喜々として演じ、4人のコメディエンヌたちに勝るとも劣らない存在感を見せている。オリジナル版から肩の凝らない娯楽作である点を受け継ぎつつ、ビル・マーレイシガーニー・ウィーヴァーらオリジナルキャストがまさかの場面・役柄で登場するのも楽しいところ。スライムをまき散らしながらやって来るゴーストや理系女子から成る新ゴーストバスターズが開発したガジェットの数々も魅力的で、オリジナル版を知らない子供たちも夢中になれるはずだ。(編集部・市川遥)

映画『ゴーストバスターズ』は8月19日より公開

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君の名は。
(C) 2016「君の名は。」製作委員会
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余裕で期待超え!絶対、ネタバレなしで

君の名は。

 『言の葉の庭』『秒速5センチメートル』などのアニメーション映画で知られる新海誠監督の最新作『君の名は。』宮崎駿監督、細田守監督に続いて今後の日本アニメ映画界を担っていく存在と言われている新海監督作、さらにメインキャラクターの声優を務めた神木隆之介が新海監督の大ファンを公言しているとあり、観客の期待はおのずと高まっているはず。しかし、冒頭数分で、その期待を優に超えてくる。繊細でみずみずしい映像、神木&上白石萌音が演じる2人のキャラクターと無理のない演技、RADWIMPSによる音楽がこれ以上ないほどマッチして生まれたものすごい説得が心を揺さぶってくる。そこからのストーリーも冒頭でぐっと引き寄せた観客の心を逃さないままに進んでいく。また、メイン2人の男女入れ替わりが起こることは事前に明かされているが、物語の肝はもちろんそこではない。アッと驚く仕掛けが待っている。ファンタジー要素の強さに、すぐには飲み込めない部分もあるが、それでも観客を置いていかない吸引力を維持して展開する。絶対にネタバレなしで観てほしい作品だ。(編集部・小山美咲)

映画『君の名は。』は8月26日より公開

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神様の思し召し
(C) Wildside 2015
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『最強のふたり』も超える!? 憎めない主人公の奮闘に爆笑!

神様の思し召し

 『最強のふたり』のようなストーリーを期待して観に行く人も多いであろう本作。その期待は裏切らず、冒頭から軽快な音楽とテンポの良いカット割に胸躍る。主人公は、オペ後、患者の家族に「奇跡などない。すべてわたしの力だ」なんて言っちゃう傲慢な医者。眉間にしわを寄せて口を開けば嫌味ばかり。しかし息子には理解ある父親と思われたいところが、どこか憎めない。そんなかわいい息子が自分と同じ医者ではなく「神父になる」と言ったからパニック。影響を与えたとされる神父の本性を暴こうと、自殺願望のある男にふんしてあの手この手で神父に近づき、周囲を巻き込んで荒んだ家族を演じるシーンは爆笑! ゆるく笑えるシーンが満載だが、ラストは思いもよらないシリアスな場面も。「奇跡などない」と言っていた男の、最後に見せる表情が印象的だ。(編集部・山本優実)

映画『神様の思し召し』は8月27日より公開

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