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『マトリックス』青髪バッグスがハマり役!ジェシカ・ヘンウィックのキャリア総まくり

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待機作が続々!ジェシカ・ヘンウィック - Axelle / Bauer-Griffin / FilmMagic / Getty Images

 SFアクションシリーズ『マトリックス』の18年ぶりとなる続編『マトリックス レザレクションズ』が劇場公開中だ。ネオ役のキアヌ・リーヴスやトリニティー役のキャリー=アン・モスといったキャストの再集結はファンを大いに喜ばせているが、シリーズ4作目において初登場を飾ったキャラクターの存在もまた、大きな注目を集めている。その中でも、さらなる飛躍が期待されているのが、バッグス役のアジア系イギリス人女優ジェシカ・ヘンウィックだ。世界的な知名度という点ではこれからの彼女は、一体どんなキャリアを歩んできたのだろうか。(文・構成:zash)

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メガヒット海外ドラマで大役を掴むまで

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「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン5でのジェシカ - HBO / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ジェシカ・ヘンウィックは、1992年8月30日イングランド・サリー出身。イギリス人の父とシンガポール人の母の間に生まれた。幼少期よりバレエやピアノを学び、ショービジネスの世界への憧れを抱き、2010年に英BBCで放映されたファミリー番組「Spirit Warriors(原題)」の主役でデビューを飾る。当時、イギリスのテレビシリーズの歴史を振り返っても、東アジア系の女優が主役に起用されることはなかった。ジェシカは史上初めて主役を務める快挙を成し遂げたのである。

 デビュー作から抜群の存在感を見せつけたジェシカは、ナショナル・ユースシアターなどで培った演技力を活かし、「Silk 王室弁護士マーサ・コステロ」「オックスフォードミステリー ルイス警部」などイギリスが誇る人気ドラマへ出演。そして2015年、米HBOで放送されたメガヒット海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に出演するチャンスを得る。

 ジェシカが演じたのは、ウェスタロス最南部に位置するドーンの公弟オベリン・マーテルの娘ナイメリア・サンド。プリンスの娘であることから上品な雰囲気を携えた美女であるが、鞭を自由自在に操る戦士でもあり、“砂蛇”と呼ばれている姉妹の一人だ。「第五章:竜との舞踏」より同役を務めたジェシカは、自慢の身体能力を活かした見事なアクションと卓越した演技力で、ナイメリア役を体現。注目の若手女優として名乗りを上げた。

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マーベルドラマでヒロインも!アクション女優として覚醒

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「Marvel アイアン・フィスト」シーズン2より - Netflix / Photofest / ゲッティ イメージズ

 「ゲーム・オブ・スローンズ」出演後もジェシカのキャリアは好調をキープし続ける。J・J・エイブラムス監督がメガホンを取った映画スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)では、Xウィングのパイロットであるジェスことジェシカ・パヴァを好演。短い登場時間ながら、その後のスピンオフコミックにも度々登場するなど、ジェスはファンの心を掴んだ。

 2017年からはNetflix配信のマーベルドラマ「Marvel アイアン・フィスト」にコリーン・ウィング役で出演。主人公アイアン・フィストことダニー・ランドと深い関係を築くヒロイン的役割を果たしたジェシカは、日本刀を使った美しすぎる殺陣を披露するなど、突出した存在感を発揮する。続く「Marvel ザ・ディフェンダーズ」や「Marvel ルーク・ケイジ」シーズン2にも出演し、その魅力を大いに見せつけた。

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キレキレのアクションでファンを魅了!-「Marvel アイアン・フィスト」シーズン2より - Netflix / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ジェシカは、自身のデビュー作であるテレビシリーズ「Spirit Warriors」出演時から武術の訓練を受けてきた。もともとバレエで培った身体能力の高さからアクションが得意だったジェシカは、コリーンを演じたことでアクション女優として覚醒し、次々と仕事が舞い込むようになっていく。

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『マトリックス』だけじゃない!注目作が待機中

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『マトリックス』新章で抜群の存在感を見せつける - (C)2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

 2020年に入り、主戦場としていたテレビドラマから映画へと活躍の場を移したジェシカは、クリステン・スチュワート主演のSFスリラー『アンダーウォーター』やNetflixオリジナル映画『ラブ&モンスターズ』など注目作に続々と出演することになる。特に後者での活躍には目を見張るものがあり、巨大モンスターたちによって支配された荒廃した世界で、主人公ジョエルが再会を夢見る元ガールフレンドのエイミーを好演し、可愛らしくも逞しいヒロイン像を見事に体現してみせた。これらの作品での演技が評価され、The Hollywood Reporter が選出する注目株の一人としてもリストアップされた。

 そんなジェシカが今、さらなる飛躍の時を迎えようとしている。SF映画の金字塔『マトリックス』シリーズ最新作となる『マトリックス レザレクションズ』への出演を勝ち取ったのだ。ラナ・ウォシャウスキー監督がメガホンを取った同作は、キアヌ演じる主人公・ネオの新たな戦いを描く。ジェシカが演じるのは、青髪がトレードマークのバッグス。“白うさぎのタトゥー”が入った彼女は、救世主ネオを崇め、彼を見つけることに心血を注いでいる謎多きキャラクターだ。サングラスに二丁拳銃という中二病を誘発するキャラクター性を見せつけており、すでに映画を観たファンからは絶賛の声が飛び交っている。

 いま最も注目度が上がっているジェシカは今後、SF映画『ブレードランナー』のアニメーションシリーズ「ブレードランナー:ブラック・ロータス(原題) / Blade Runner: Black Lotus」で主人公エルの声優を務めるほか、ダニエル・クレイグ主演のミステリー映画ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の続編や、ライアン・ゴズリングクリス・エヴァンスが共演する『ザ・グレイマン(原題) / The Gray Man』など待機作も目白押し。監督・脚本家としての才能も遺憾なく発揮している彼女の今後から目が離せない。

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