「ウォーキング・デッド」リック＆ミショーンはいま…最新作「ザ・ワンズ・フー・リブ」までの旅路
「ウォーキング・デッド」の中心人物であるリックとミショーンを主人公に描く新スピンオフ「ウォーキング・デッド：ザ・ワンズ・フー・リブ」が、2024年2月にアメリカでスタートする。ドラマに備えて、リック（アンドリュー・リンカーン）とミショーン（ダナイ・グリラ）のこれまでの軌跡を整理し、新作について現在判明している情報を再確認する。（文・平沢薫）
※注意：本記事は「ウォーキング・デッド」シリーズのネタバレを含みます。
リック＆ミショーンの出会い～現在
リックとミショーンが初めて出会ったのは、シーズン3第6話 「届かぬ想い」。リックたちがかつて刑務所だった建物で暮らしていた頃、ミショーンは総督が統治するウッドベリーを去り、リックたちのコミュニティーを見つける。そしてグループの一員になり、次第にお互いへの信頼を深めていく。
2人が恋人同士になったのは、シーズン6第10話「ジーザスと名乗る男」。2人のキスや、一緒にベッドで眠っているところも描かれる。この関係はその後も続き、リックの息子カールの死や、救世主たちとの戦いを経て、シーズン9第1話「新たな夜明け」では家族として生活。2人と娘ジュディスが自分たちの家で家族として平穏に暮らしており、同シーズン第3話「A、又はB」でミショーンがリックの子供を妊娠していることもわかる。
しかし、リックはシーズン9第5話「清算」で、ウォーカーの大群が集落へ侵入することを防ぐため、自ら犠牲になる。かろうじて助かったリックは、屑鉄山の元リーダー・ジェイディス（ポリアンナ・マッキントッシュ）によって発見され、謎のヘリコプターでどこかへ連れ去られた。
シーズン9第6話「町の審査会」以降、残されたミショーンは、ジュディスと息子RJを育てつつ、コミュニティーのリーダーとして活動した。その後、シーズン10第13話「選択」で、リックが持っていたスマホを発見し、彼が生きていることを確信。コミュニティーを離れ、一人で彼を探す旅に出る。
リックとミショーンが久々に姿を見せたのは、本家シリーズの完結話となったシーズン11第24話「レスト・イン・ピース」のポスト・クレジットシーン。2人はまだ出会えず、それぞれに旅をしている。また、リックがヘリコプターに追われている場面も描かれた。新作スピンオフでは、2人がその後どうなったのかが描かれることになる。
2人に関係するサブタイトル「ザ・ワンズ・フー・リブ」の意味
こうしたリックとミショーンの軌跡の中で、キーワードとなるのがこのスピンオフのサブタイトル「ザ・ワンズ・フー・リブ」。この言葉が最初に登場したのは、シーズン5第15話「探り合い」。アレキサンドリアの警察官をしていたリックは、このコミュニティーの住民たちが外の危険に対して無知なことに苛立っていて、近所のDV夫に体罰を与え、それを非難の目で見る住民たちに「俺たちはすべきことをする。だから俺たちは生き延びた（We're the ones who live）」と言う。
次に登場するのは、シーズン7第8話「生きる意義」。リックは、ニーガンが自分の仲間を殺すのを阻止できず、犠牲者を増やしてもニーガンと戦うべきなのかと悩む。するとミショーンは、かつてのリックの言葉を引用して話しかける。「“するべきことをする、だから生き延びた”とあなたは言った。私はそのために戦う」「私たちは戦える。でも、それは、私だけではなく、あなたと私がやるならよ」と。リックは「そうだな、今、分かった」と言ってミショーンにキスし、ニーガンとの戦いを決意する。その後も、ミショーンは何度もこの言葉を口にする。これは2人が共有する信念を表す言葉であり、2人の強い絆を象徴する言葉なのだ。このスピンオフがどんなドラマになるのかは、このサブタイトルが示唆している。
ジェイディスも参戦！現在判明しているスピンオフの情報
最新作「ザ・ワンズ・フー・リブ」のクリエイターは、「ウォーキング・デッド」シーズン2から製作と脚本に参加し、現在はユニバース全体のコンテンツ・クリエイティブ・オフィサーを務めるスコット・M・ギンプル。製作総指揮には、主演のアンドリューとダナイも名を連ねる。
本家シリーズからの登場人物では、リックとミショーンに加えて、リックと共にヘリコプターに乗り込んだジェイディスが登場することが発表済み。ジェイディスは、スピンオフ「ウォーキング・デッド：ワールド・ビヨンド」にも登場しており、軍事力を持つ巨大組織CRM（Civic Republic Military、市民共同体軍）の准尉であることが判明していた。ジェイディス役のマクリントッシュは、本作について「セッティングもロケーションもこれまでとはまるで違う」「リックは、これまで視聴者が見たことのない状況に陥る」と Entertainment Weekly のインタビューで発言している。どんなセッティングになるのかが楽しみだ。
全米では、2024年2月25日よりAMCとAMC+で放送＆配信が決定。日本でも2024年にU-NEXTで独占配信が予定されている。まずは、日本配信日の発表を待とう。
