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暴れん坊マイク・タイソンが謙虚に登場!観客から拍手

第61回カンヌ国際映画祭

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緊張して吹き出した汗をポケットチーフでぬぐうマイク・タイソン
緊張して吹き出した汗をポケットチーフでぬぐうマイク・タイソン - Photo:Harumi Nakayama

 第61回カンヌ国際映画祭にて現地時間16日夜、元ボクシング世界ヘビー級チャンピオン、マイク・タイソンの半生を追ったドキュメンタリー映画『タイソン』が「ある視点部門」で上映され、タイソンが舞台あいさつに駆け付けた。この日のタイソンはいつもの暴れん坊を封印し、スーツに白のポケットチーフをしのばせたジェントルマン仕様。司会者に名前を呼ばれてステージに上がると、観客からスタンディングオベーションを受けた。

 タイソンは「おれはアスリートで、映画はフィールド外だが、監督(ジェームス・タバック)を信じて、このプロジェクトに挑もうと決めたんだ。映画の中では、かなり自分の気持ちを正直に話している。ぜひ楽しんで欲しい」と語ると観客に向かって一礼し、緊張して吹き出した汗をポケットチーフを取りだして拭っていた。

 同作品はタイソンのロングインタビュー、貴重なデビュー当時の映像などで構成されている。恩師の名トレーナー、カス・ダマトとの想い出を語るシーンでは、感極まって目を潤ませ、言葉を詰まらせるという愛らしい一面も披露している。

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 今年のカンヌはほかにも、エミール・クストリッッア監督が“神の手を持つ男”こと元サッカー選手のディエゴ・マラドーナに迫るドキュメンタリー『マラドーナ』や、少女と性的関係を持って有罪判決に問われ、米国から逃亡中のロマン・ポランスキー監督のドキュメンタリー『ロマン・ポランスキー:WANTED AND DESIRED』が招待上映されるなど、問題児を題材にした映画が集結している。今年のカンヌは、いろんな意味でエキサイティングな年となりそうだ。(取材・文:中山治美)

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