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村上龍の「イン・ザ・ミソスープ」をヴィム・ヴェンダース映画化

第61回カンヌ国際映画祭

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カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門出品の映画『パレルモ・シューティング』
カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門出品の映画『パレルモ・シューティング』

 第61回カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門に映画『パレルモ・シューティング』が出品されているヴィム・ヴェンダース監督が、次回作に村上龍の小説「イン・ザ・ミソスープ」を原作にした映画『The Miso Soup』を手掛けることが分かった。19日付カンヌ版の英映画誌「Screen」が報じたもの。

 「イン・ザ・ミソスープ」は、東京を舞台に、夜の歓楽街の案内人をしているケンジと、ミソスープに惹(ひ)かれて日本へやって来た米国人のフランクを主人公にしたサイコ・サスペンス。仏独合作で、フランク役を米俳優ウィレム・デフォーが演じる予定で、現在、最終的な調整をしているという。

 ヴェンダース監督と言えば、敬愛する小津安二郎監督に捧げたドキュメンタリー映画『東京画』のほか、2006年には京都から尾道へ旅した際に出逢った、日本の原風景などを捉えた写真展「尾道への旅」を東京・表参道ヒルズで開催し、大の日本ツウで知られる。ヴェンダース監督が今の日本をどう写すのか、期待したいところだ。(取材・文:中山治美)

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