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黒木メイサ『SPACE BATTLESHIP ヤマト』インタビュー!「木村さんは気配り上手」

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黒木メイサ
黒木メイサ - 取材・文:斉藤由紀子 写真:吉岡希鼓斗

 国民的アニメの金字塔として、1974年の放送当時から長年にわたって愛されてきたテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化した『SPACE BATTLESHIP ヤマト』で木村拓哉ふんする主人公の古代進と恋に落ちる女性パイロット森雪を演じた黒木メイサが、現場での苦労や木村との初共演についてなど、撮影のエピソードを語った。

映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』写真ギャラリー

Q:今回演じた森雪は、オリジナルよりも男勝りなキャラクターですね。

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そうですね。ちょっと強がっていて素直になれないところがあるんですけど、古代さんと一緒に行動する中で心を開いていって、どんどん変化していく女性なので、最初と最後のギャップが出ればいいなと思いながら演じていました。

Q:女性のエースパイロットという設定も新鮮でした。演じる上で何か準備したことはありましたか?

あったかなあ……? あ、ありました(笑)! 敬礼の仕方や銃の扱い方など、木村さんたちと一緒に自衛隊の方に指導していただいて、撮影前にみっちり練習しました。

Q:実戦の過酷さを何度も経験する役なので、撮影中につらい思いをされることもあったのでは?

わたしはクランクインがほかの方よりも遅かったので、初日にヤマトが最後の戦いに挑むクライマックスシーンを撮影したのが一番つらかったです。やっぱり、いきなりあの空気感に入っていくのが大変でしたね。監督からも、「初日に入る前に現場でリハーサルをやった方がいいね」と言っていただけたので、リハでだいぶ雰囲気をつかむことができました。あとは、木村さんがキャストやスタッフをグイグイ引っ張ってくださったので、そこに巻き込まれていくような感じでした。

Q:木村さんは気配り上手な方だと伺っています。ご一緒していかがでしたか?

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木村さんの気配りが、現場の空気感をつくっていたのかもしれません。みんなの中心に立つ方というのは、こうでなければいけないのだなと勉強になりました。ワンシーンしか絡みのない役者さんもいれば、共演シーンの多い役者さんもいますが、木村さんはどんな人に対しても接し方にまったく差がないんです。本当にみんなを一つにしてくれるので、古代進の役にピッタリでした。撮影が終わった後も、みんなで一緒に食事をしようと木村さんから誘ってくださったりして、すごくありがたかったです。

Q:お二人のシーンでは、古代が雪の鼻をはじくなど、アドリブかな? と思うところもありましたが?

ありましたね(笑)。木村さんは、カメラテストと本番で違う演技をされたりするんです。どこで何をしてくるのかわからないので、「笑ってしまったらどうしよう、途中で演技が止まってしまうかも」という不安は、正直ありました。でも、それがいい意味での緊張感になっていたような気がします。ラブシーンも木村さんがリードしてくださったので、わたしは全体重を掛けさせてもらいました。

Q:命を懸けて愛する人を守ろうとする本作の登場人物から、何か影響されたことはありますか?

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ヤマトの乗組員たちのように、愛し合っているのに離れなければいけないとか、誰かのために自分の命を犠牲にするとか、そういった感覚ってなかなか普段は感じられないものですが、この作品を通していろいろなことを考えさせられました。わたしはどんなことにもすぐ慣れてしまうタイプなので、日々の生活が当たり前になってしまっているなと強く感じました。これから映画を観る方にも、「何が大切で、何のために生きるのか?」とか、「毎日をどう過ごすべきなのか?」といったことを、改めて考えるきっかけにしてもらえたらうれしいです。

(シネマトゥデイ インタビューより)
映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は全国にて公開中

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