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俳優・加藤剛さん死去「大岡越前」「砂の器」など出演 80歳

加藤剛さんご冥福をお祈りいたします(劇団俳優座提供)
加藤剛さんご冥福をお祈りいたします(劇団俳優座提供)

 ドラマ「大岡越前」などで知られる俳優の加藤剛さんが、6月18日に、胆のうがんのため都内で亡くなっていたことが明らかになった。80歳だった。

加藤さん主演『伊能忠敬』場面写真

 加藤さんは1938年2月4日生まれの静岡県出身。俳優座養成所13期生で、1962年放送のテレビドラマ「人間の条件」主人公の梶役でデビュー。1970年から主演を務めたドラマ「大岡越前」の大岡忠相役や、「三匹の侍」の橘一之進役で広く知られる。

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 映画では『上意討ち 拝領妻始末』(1967)、『砂の器』(1974)など後世に残る名作に出演。『子連れ狼 死に風に向う乳母車』(1972)、『伊能忠敬-子午線の夢-』(2001)、『沈まぬ太陽』(2009)、『舟を編む』(2013)など、話題作に出演し続けた。

 舞台・映画・ドラマを中心に幅広く活躍し、2001年に紫綬褒章、2008年に旭日小綬章を受けている。最後の映画作品は、今年2月に公開された『今夜、ロマンス劇場で』。テレビ番組は「徹子の部屋」、舞台は俳優座の「先生のオリザニン」が最後の出演作となった。

 劇団俳優座によると加藤さんは、18日の午前10時11分に死去。本人の希望により喪主は設けず、同月28日に家族葬をすませた。9月22日に俳優座劇場にて「お別れの会」を執り行う予定。家族の意思により、葬儀と会の段取りが済むまで発表が控えられていた。(編集部・入倉功一)

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