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ヒュー・ジャックマン主演最新作、監督&共演者らが語る

左から、サラ・パクストン、ジョシュ・ブレナー、マムドゥ・アチー、アリ・グレイナー、ジェイソン・ライトマン監督
左から、サラ・パクストン、ジョシュ・ブレナー、マムドゥ・アチー、アリ・グレイナー、ジェイソン・ライトマン監督

 人気俳優ヒュー・ジャックマンが、元米国大統領候補ゲイリー・ハートを演じた話題作『フロントランナー』(2019年2月1日 日本公開)について、ジェイソン・ライトマン監督とサラ・パクストンアリ・グレイナージョシュ・ブレナーマムドゥ・アチーら俳優陣が、10月30日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【動画】『フロントランナー』予告編

 本作は、政治記者マット・バイの著書「All the Truth Is Out: The Week Politics Went Tabloid」に基づき、政治報道とジャーナリズムのルールを一変させたスキャンダルを描いたドラマ。大衆に愛され、1988年の米国大統領選挙で最有力候補とされていたコロラド州選出のゲイリー・ハートが、マイアミ・ヘラルド紙の記者が報道した“ある疑惑”によって未来を絶たれるさまを、選挙キャンペーンスタッフ、ジャーナリスト、ハートの家族など、それぞれの視点で捉えていく。

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 3年前にラジオ番組「Radiolab」でハートに関するエピソードを聞いて、今作の製作へのきっかけが生まれたというライトマン監督は「その後、ニューヨーク・タイムズ・マガジンの記者で、5人の元米国大統領を取材してきたマット・バイ、元米国大統領候補ヒラリー・クリントンの広報担当者だったジェイ・カーソンと共に脚本を書き始めたんだ」と語る。

 ハートに関しては、ほとんどの人は彼を忘れているか、あるいは誤解している人が多いとライトマン監督は思っているそうだが、彼は一体どんな人物なのだろうか。「彼は有力な次期米国大統領候補だったが、1週間後には政治から離れてしまった。しかも、その中心にあったスキャンダルというのが(不倫という)私的な出来事で、それはビル・クリントンとモニカ・ルインスキーのスキャンダルとは異なったものだったよ」とライトマン監督。

 一方、ハートの不倫相手となるドナ・ライスを演じたサラは、当時はまだ生まれていなかったそうだが、今作の脚本には嬉しい驚きがあったという。「脚本でドナは敬意と品格をもって描かれていたの。30年前のように表面的で、風刺画のようなキャラクターではなかったのが嬉しかったわ」また、現在のドナは当時メディアで扱われた姿とは全く異なる、知的な女性だと付け加えた。

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 ワシントン・ポスト紙のA・J・パーカーを演じたマムドゥは、「A・Jは、仕事にはとても真剣で、記者としての道徳的な義務も抱えている。彼の仕事の一部が、(スキャンダルを含む)ニュースのトレンドを知ることだったんだ。スキャンダルを取材することは彼の仕事で、それは編集長に指示されたものだった。ただ、彼はハートを支持したい感情を持っていて、彼のスキャンダルを追及するべきなのか、難しい選択を迫られていくんだ」と自身のキャラクターを説明した。

 同じくワシントン・ポスト紙で働く記者アン・デヴロイを演じたアリは、「彼女は、過去に4人もの大統領を取材し、ワシントンD.C.では尊敬されていたジャーナリストだったの。ジャーナリストとして責任や威厳のある視点で、このスキャンダルを見ていて、『個人的な行動が、大きな社会問題になり得るか?』ということを問うているのよ」と紹介した。

 ハートのもとで働くダグ・ウィルソンを演じたジョシュは、「ハートは、アイデアを持った聡明な若者たちに囲まれていたんだ。彼らは後にこの国のために素晴らしいことをした人ばかりなんだよ。僕が演じるダグは、オバマ大統領のときはペンタゴンの役員だったり、アメリカの軍隊におけるゲイ差別の温床となっていた『Don't Ask, Don't Tell』という規制の撤廃への助力をしたり、3度もDistinguished Public Service Medalを授与されるくらい、素晴らしい人だ。今作では、この国が選択しなかった道を、ハートと僕が演じたダグたちが表現しているんだよ」と締めた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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