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『007』新ボンドガールは変幻自在の美女!アナ・デ・アルマスに注目

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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のアナ・デ・アルマス
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のアナ・デ・アルマス

 ダニエル・クレイグ主演の『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドガールの一人を演じるのが、キューバ出身の女優アナ・デ・アルマス。謎に包まれた魅惑的な美女パロマ役に抜てきされた彼女だが、同じくクレイグと共演した映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』では、純粋で心優しく“嘘がつけない”ヒロイン、マルタを好演。その美貌よりも、作品ごとに全く違う表情を見せる変幻自在の演技力が彼女の魅力だ。

【画像】美しい…大胆ドレスもキュートなワンピも着こなすアナ

 1988年にキューバ、ハバナで生まれたアナ。その成長は目覚ましく、14歳からハバナのキューバ国立劇場で演技を学び、16歳にしてスペイン/キューバ 製作の映画『カリブの白い薔薇』で映画デビュー。18歳でスペインにわたりテレビシリーズにも進出した。2014年には、同地でのキャリアを捨ててハリウッドへ。2017年に、SF映画の金字塔『ブレードランナー』(1982)の続編『ブレードランナー 2049』でブレイクを果たしたが、ロサンゼルスに来た当時は英語が話せなかったというから、いかに努力の人であるのかがうかがえる。

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 『ブレードランナー 2049』で彼女が演じたのは、ライアン・ゴズリング演じる主人公・Kを癒すAI搭載のホームオートメーションシステム・ジョイ。Kの理想の恋人であり、無垢で純粋な彼女のけなげな姿は、実際にはホログラムでありながら観客の共感を呼び、サターン賞の助演女優賞にノミネートされた。

 『ブレードランナー』以前は、全く違う表情を見せている。特にキアヌ・リーヴスと共演した2本の映画での変化は顕著だ。クライムスリラー『エクスポーズ 暗闇の迷宮』(2015)では心に深い絶望を抱えた信心深い女性を演じたが、同じスリラーの『ノック・ノック』(2016)では、性に奔放で無邪気な笑顔の裏に凶暴な本性を秘めたブロンド女性を体当たりで熱演。全く正反対の人物を演じてみせた。どちらも作品自体の評価は高かったとは言い難いが、アナの演技は観客に強烈な印象を残す。さらに、トッド・フィリップス監督が『ジョーカー』の前に手掛けた『ウォー・ドッグス』(2016)では、武器ディーラーの主人公を事情を知らずに献身的に支えるパートナーをさわやかに演じている。

 前作で見せた顔を忘れてしまうほど作品毎に全く違う印象を残す彼女にとって、ミステリアスなボンドガールはまさにハマリ役となりそうで、さらなるブレイクが期待される。次回作として控えるNetflixオリジナル映画『ブロンド(原題) / Blonde』ではマリリン・モンロー役に挑戦する。『ナイブズ・アウト』の演技でゴールデングローブ賞にノミネートされていたアナだが、今後もアカデミー賞レースの常連としても活躍しそうだ。(編集部・入倉功一)

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