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中島健人、気絶しかけた!世界配信主演映画で感情の開放

中島健人
中島健人 - 『桜のような僕の恋人』は2022年3月24日よりNetflixで全世界同時配信

 中島健人Sexy Zone)が主演を務めるNetflix映画『桜のような僕の恋人』(3月24日配信)。原作は、2017年の発表以来、若年層を中心に高い支持を得る同名小説で、中島もまた、原作との「運命的な出会い」を果たした一人だった。心から愛する作品の実写化に、責任と恐怖があったという中島。撮影中に気絶しそうになるほど、晴人の悲しみや苦しみを自身に没入させ、全身全霊で作品と向き合った。また初のNetflix映画主演にあたり、意識した「世界」。そんな中島が、今後の夢を語った。

中島健人、渾身の主演作『桜のような僕の恋人』【写真】

 本作は、カメラマンの卵・晴人(中島)と、人の数十倍のスピードで老いていく難病・早老症に侵された美容師・美咲(松本穂香)の刹那の恋を描いたラブストーリーだ。

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 「この作品は僕の人生を変えるものだと思っています」。インタビュー冒頭で述べた、中島の迷いのない言葉が印象的だった。彼がそう考える理由の一つは、本作が190以上の国と地域で配信される作品であること。映画を愛し、映画関連の仕事も多い中島は、世界配信のランキングに日本作品を見つけると嬉しくなるといい「僕たちが作った作品を、いろんな国の方に評価していただけたら嬉しい。日本の桜を世界中にアピールできる大きな機会だと思っています」と日本ならではの美しさを持つ本作を誇った。また「日本のラブロマンスを世界中の方に楽しんでいただきたい」と晴人と美咲の純愛を世界中に届けたい思いだ。

 自他ともに認める没入型俳優の中島。演じるうち、「ありもしない美咲さんとの思い出がよみがえるくらい、晴人という役に入っていた」と語る。とくに本作には、自身の思い入れも深い。晴人の感情に寄り添い、入り込むあまり、撮影中に気絶しかけたこともあったという。「後半に大変なシーンが詰まっていて、涙が止まらなくなって。誰かに背中をさすってもらうまでの状態になりました。監督やスタッフの方に介抱していただいて、『外の空気を吸いなさい』と言われスタジオの外に出てました。その時はすごく辛かった」と当時のことを述懐する。しかし「本当にこの作品が好きだからこそ、すべてをかけて挑戦しないといけないと思いました。それができたんじゃないかな」と壮絶な経験も中島らしく肯定的に受け止めている。「ちゃんと心を削れた」という言葉に、役に懸ける真摯な思いが込められている。

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 心だけではなく、ビジュアルや私生活も役に染め上げるのが中島のスタイル。監督とともに固めていった晴人の「もさいイメージ」は、アイドルであるべき場面でも切り替えることが難しかったといい、ファンに対し「ちょっと地味だったらごめん」と思っていたそう。こうした自身の没入ぶりを「アイドルとしてはリスキーなこと」としながらも、「(メンバーの佐藤)勝利くんもずっと『世界配信の映画楽しみ』って言っていて、その期待に応えないとなぁって。なにより大好きな作品ですから、中途半端な気持ちで挑みたくなかった」と撮影期間中はまったく飾り気なく過ごしていたという。

 とはいえ、世間が抱くキラキラアイドルのイメージには日ごろから疑問があるようで「何を見て言ってるのか(笑)。自分では全然わかんないです。どこにでもいる普通の男ですよ(笑)」とスラリと伸びた脚をスマートに組み直しながら笑った。さらには「撮影中、『まだキラキラしてる』って言われるのが嫌で。髪をボサボサにしたり、姿勢や歩き方、走り方も変えた」と明かす。「別人になれるって楽しいですね」と貴重な「もさい中島健人」を自らも楽しんだようだ。

 ビジュアルイメージ以外にも、監督とはとことん話し合った。「こんな大作に選んでいただいたことに、責任と恐怖があって。これを一人で背負うのは不安だなと思ったので、監督に僕の弱点や、お芝居における苦手なこと、人生であった辛いことや悲しいことっていうのを話しました」

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 これまでの作品では、ここまで深く自身について明かすことはなかったが、晴人を演じるにあたり、それらを監督に「わかってほしかった」のだという。自身の弱さをも深川監督と共有することで「感情のストッパーがかからなくなった。より自然体で晴人になることができた」と振り返る。当初感じていたという「責任と恐怖」も「この作品がすごく好きなんだっていう愛で包めた」と大切がゆえの感情であったと分析。それからは、「どんなに辛いシーンも怖くなくなった」と中島はまたひとつ階段を上ったようだ。

 最後に、今後の夢を訊ねると「アメリカのアカデミー賞に日本人がノミネーションされて、あのレッドカーペットを歩くというのは、やっぱり素晴らしいことだし、日本が盛り上がること。日本人として、いつか飛び出していけたら」と目を輝かせながらも落ち着いた口調で語った。とはいえ「甘い世界ではないし、僕はまだ、ブラッド・ピットを見てはしゃいじゃうレベルですから」とジョークも忘れない。「でも、ブラピを見て『嬉しい! 最高!』って思うこの気持ちって意外と大切。僕、ブラピとのツーショットを撮ることが一つの目標なので、叶えるために頑張ります」とひそかな野望も。中島のマインドならば、近い将来、本当に叶えてしまいそうだ。(取材・文:新亜希子)

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